「自分が心底驚いた事」女性陣編



蒼麗「と、まずは自己紹介から。蒼き星の娘シリーズの主人公の蒼麗です、皆様宜しくお願いしますvv」

清奈「召還は正しく行いましょう!の主人公の神有 清奈よ。此処では一番年長ね、宜しく」

香奈「〜冥姫〜シリーズの主人公の神無 香奈と言います。あ、私は蒼麗と同い年みたい。宜しくねvv」


蒼麗「それでは、早速今回のお題である――自分が心底驚いた事について話そうと思いますが……」


清奈「自分が心底驚いた事……そんなの、勿論あれを召喚しちゃった事よ!」


蒼麗「あれ?」


清奈「冥界の皇子――蓮理の事っ!炎の陣を描いた筈なのに、気付けば召喚の陣だった挙句、 あんなのが召喚されちゃったのよっ!
あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!しかも、戻れって言ってるのに 戻るどころか無理やり契約しやがってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」


とんでもないのを召喚した事に呆然としていた清奈に、蓮理は言った。




「体で返せ」 ――と。
淫猥で妖艶な色香を漂わせ、服の前を乱した状態のまま、これまた妖しい笑顔で。
その事から、いかに清奈が箱入りだろうと、何をしていたのか直に解った。
そう――清奈は蓮理がどこぞの公爵夫人と×××していた所を召還してしまったのだ――――!!
なんていう状態のものを召還してしまったのか、自分っ!! そして清奈は喰われてしまった。


清奈「あぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃつぅぅぅぅぅぅぅはぁぁぁぁぁぁっ!!」


清奈は地団太を踏んだ。

何故自分が14年間大切に守ってきたものをあんな色ぼけ男に 渡さなきゃならなかったのか!
清奈の怒りは沙羅に膨れ上がっていく。


蒼麗「せ、清奈さん?」


香奈「お母――じゃなくて、清奈おねえちゃんっ?!」


清奈「きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!あんの馬鹿皇子がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


蒼麗「え……と、なんかもう手が着けられないので、暫くほうっておこう」


香奈「う、うん……あ、そうだ。蒼麗ちゃんは今まで一番驚いた事ってなんかある?」


怒り狂う清奈を止める事を諦めた二人は、二人だけで話を進める事にした。


蒼麗「私ですか?……まあ、色々とあるんですけど……中でも驚いたのは」


香奈「驚いたのは?」


蒼麗「11歳の時に、夜中の4時前に突然目が覚めたの――言いようのない悪寒で」


その言葉に、香奈ははっとした。
凡そ、午前2時から4時までは、悪霊の力が最も強くなると言われている。
まさか、蒼麗は……


蒼麗「しかも、直隣からは微かな息使いとクスクスという女性の笑い声が聞こえてきて……で、 私は恐怖に
打ち震えながらも必死に横を振り向いたの」


香奈「そ、それで……」


蒼麗「居たわ。そこに――予想通りに私の横で、全裸で布団に包まっている双子の妹が」




……………………………………………………………



香奈「は?」


なんですと?


蒼麗「相変わらずのボンッキュッボンッという素晴らしいスタイル、長くすらりと伸びた手足、 更には暗闇でも輝く
白い裸体からは、花の香と共に匂い立つ様な甘い色香が放たれているという 女性美の極致だったわ、妹は――じゃなくて」


蒼麗はそれらを振り払うように、手をバタバタとふる。


蒼麗「問題は――妹が私の耳元で「物凄く楽しめたわ、お姉様vvいつもの事だけどお姉様の体は柔らかくて、 肌なんてもう最高よvv」
――と、けだるげな表情を浮かべつつ、擦れた甘い声で囁いた事よっ! 一体人が寝ている間に何してたんだあの妹はぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


香奈は真っ白に燃え尽きた。
って、って、本当に何をしてたの?!って、何されたのっ?!


蒼麗「しかも、ベット横には「正しい近親相姦の関係について」とか、「禁断の双子愛」とかの本が散らばっていて…………
……………………」


香奈は自分の体が灰になった挙句、風に乗ってどこかに行ってしまいそうな感覚に襲われる。


蒼麗「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!もうお嫁にいけないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ」


香奈はもう何もいえなかった。
しかし、蒼麗の余りの不憫さに、必死に自分を奮い立たせて宥めにかかる。
因みに、その後――蒼麗と清奈が正気を取り戻すのは、それから2時間後の事となる。



清奈「そういえば、香奈が心底驚いた事って?」


香奈「私?それは勿論、自分の素性だよ」


蒼麗「なるほど」



とはいえ、皆それぞれ複雑な素性を持っていたりする。





―戻る―