「遥かなる思いは聖なる宝に籠めて」についての対談





秀麗「はい、この対談は私と蒼麗ちゃん、そして劉輝、静蘭とこの対談の為だけに
来てくれた燕青で行いたいと思いますvv皆、用意はいい?」




その他四人「「「「は〜〜い♪」」」」




秀麗「では、まず何から話そうか?って、静蘭に劉輝、2人とも顔色が悪いわね」




何故か真っ青になってしまった2人に気がつき、秀麗は視線を向けた。




静蘭「いえ、あの……」


劉輝「しゅ、秀麗っ!!そ、その本編での余の行動はっ」


燕青「あ〜〜、そういえば2人は今、本編で姫さんに凄い事してたよなぁ」



事情を蒼麗から聞いていた燕青はしみじみと頷いた。
すると、静蘭の目が釣りあがる。



静蘭「煩い!!本編に出ても居ないお前が口出しするなっ!!」


燕青「何をっ?!お、俺だって茶州に帰ってなければかっこよく活躍してたんだぜ!!」


蒼麗「そうですね〜〜、私も燕青さんにお会いしたかったからとても残念です」


燕青「おっ?蒼麗嬢ちゃん、中々話がわかるな(嬉)」


蒼麗「有難うございます。でも、燕青さんも色々と大変ですから茶州で頑張って下さい」


燕青「おぅ!任しておけ」


劉輝「秀麗、余は、余はぁぁぁ!!」


秀麗「あぁ!!もううっとうしいわ!別に気にしてないから大人しくしてて!!」


劉輝「う、うっとお……」



秀麗の言葉の雷に劉輝は地面に突っ伏した。秀麗は自国の王でも容赦がなかった。



秀麗「とにかく、2人が本心からああいう事をしたんじゃないって信じてるから気にしないで」


静蘭「お嬢様……」


秀麗「今の所はね」




今の所?――全員が秀麗を見たが、当の本人は気にもせずに次に進んだ。




秀麗「じゃあ、何を話そうか?なんかもうあんまり時間がないようだから、一つだけね」


蒼麗「そうですね〜〜……今後の展開とかはどうです?予告ですね」


秀麗「あ、それいい。私、本編では地下牢に入れられてるから暇なのよね」


燕青「姫さん、暇って……」



燕青が口を挟むが、秀麗と蒼麗はスルーして話を続ける。



秀麗「今、蒼麗ちゃんは吏部尚書を守りながら絳攸様と戦っているのよね?」


蒼麗「はい。絳攸様を傷つけずに戦わなければならないんですが、私は力なしなので、
そのまま風雅刀の力を使うには問題があるんですよ。だから苦労してます」


秀麗「確か、風や嵐を起こす力って」


蒼麗「はい。元々風雅刀は、風の力を持つ仙人と精霊の力を具現化した金属で作られた刀なので、
最初から風の力を内包しているんです。その為、本来ならある程度の力を持った方であれば、
自分の内包する力とあわせて色々な術を、術者の負担を軽減した上で使用可能な優れものの
武器なんです。言ってみれば、刀が半分術に必要な力を負担してくれますので。しかし、私では
その武器が元々持つ力を扱うしかないんで出来る事が限られてしまうんですよ。はっきりいって
術の使用はまず無理です。また、力は使えば減り、供給がなければ何時かは唯の刀となってしまいます。
これも本来なら術者の力がいくらか流れ込んで刀に供給されますが、私の場合はこれも無理なので……。
それに、単純な能力しか持たない風雅刀では、下手をすれば絳攸様を傷つけてしまうので……」


秀麗「で、そのどちらの問題も解決する為に」


蒼麗「はい。風精霊の風祢さんを召喚しました。この方の力と術の制御があれば、私でも
複雑な術を扱う事が出来るんです」


秀麗「そうなの。あれ?というと、蒼麗ちゃんは術には」


蒼麗「ある程度は通じています。しかし、力なしで、またそれを制御するだけの能力がないので、
実際に術を扱う事が出来ないんです」


秀麗「そっかぁ。でも、風祢さんを召喚したからには」


蒼麗「はい、ある程度は色々な術が使用可能ですねvv」


秀麗「良かったわねvv」


燕青「なんか楽しそうだな〜〜。やっぱり俺も出たかったぜ」


秀麗「何のんきな事を言ってるのよ燕青!!こっちは色々と大変なのよ!!」


蒼麗「そうですよ。もし燕青さんが此方にいらしたらきっと苦労してましたよ」


静蘭「お嬢様と蒼麗さんの言うとおりだ」


劉輝「余も早く正気に戻りたい……そして秀麗に謝らなければ……」


蒼麗「劉輝様、大丈夫ですよ。きっと正気に戻れます。だから本編では頑張って下さいね」


劉輝「蒼麗……解った、余は頑張る!!だから、秀麗や他の者達を頼む!!」


静蘭「私からもお願いします。どうかお嬢様を頼みます。そして……貴方も気をつけてくださいね」


蒼麗「はい。私も直に絳攸様をなんとかして黎深様を連れて葉医師が非難した場所に向います……
けど、あそこは下手をすると危険な場所だからな……」





確かにあの場所はとても安全な場所ではある。が、一度下手な区間に入ると、普通の人間であれば……。





秀麗「蒼麗ちゃん?」



蒼麗「え?あ?はいっ!!あ、なんでもないです。あ〜〜、なんかそろそろお開きのようですよ」



秀麗「あ、そうみたいね。では、最後に」





5人「「「「「拍手、どうも有り難うございました!!」」」」」








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