姉妹愛もほどほどに−1.5(笑)







プルプルプルプルプル……………(激怒)






肩を震わせ、彼は手に持って眺めていた手紙を握り締める。
彼の怒りは今や怒髪天を突くものとなっていた。







あのお方が居ない!!





そう言って心配する周りの者達を宥めつつ他の護衛達と捜索し、
結果見つけたのはこの一枚の手紙。それは俗に言う置手紙と言うもので……。
しかも、そこに書かれている言葉はと言うと――





『愛しの姉様と愛を語り合ってくるわvv』





愛を語り合ってくるわ。愛を語り合って。愛を語り。愛を――。







…………………あの、あの、あの、あの、あの――









「馬鹿娘ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええっ!!」








春の日差しが天窓からさんさんと降り注ぐ中、彼は彼が護りし少女を全力で罵倒するのだった。








―戻る――拍手小話ページへ――続く―